スタジオジブリの三人(宮崎駿・鈴木敏夫・高畑勲)

観のレビュー

夢と狂気の王国

観 ・ 2025.05.12 ・ 夢と狂気の王国

夢と狂気の王国 ・ 映画 ・ 2013-11-16 ・ 日本 ・ 118分

総合

9.2 /10
没入
8.8
余韻
9.4
再見意向
9.2

結論

宮崎駿の創作過程と思考に焦点を当てたドキュメンタリー。高畑勲、鈴木敏夫の姿も追う。

「何か得るものがあったら、失くすものもある」——創作の本質を突いた言葉が刺さる。

創作に限らず、自分の価値観をもとに社会へ何かを表現するすべての人に響く。

良かった

  • 創作の覚悟と実行力が、そのまま言葉として残っている
  • 夢と、その裏の狂気を切り分けずに描いている

このドキュメンタリーは、スタジオジブリの制作現場に密着し、宮崎駿監督や高畑勲監督、鈴木敏夫プロデューサーの姿を追った作品だ。特に、宮崎駿監督の創作過程や思考に焦点を当てている。

宮崎駿監督の言葉「何か得るものがあったら、失くすものもある」は、創作の本質を突いている。何かを生み出すためには、何かを犠牲にしなければならない。その覚悟と実行力が、作品を世界的なものへと昇華させていく。

また、「人類の夢は、美しくも呪われた夢。金を稼ぎたいも論外、有名になりたいも論外。僕らの生きる世界の多くはくだらない。」という言葉からは、宮崎監督の創作に対する純粋な姿勢と、現代社会への批判的な視点が感じられる。

この映画を通して、創作とは何か、夢とは何かを考えさせられる。そして、自分自身の生き方や価値観を見つめ直すきっかけとなる。

『夢と狂気の王国』は、「創作」に限らず、例えばイノベーター(起業家、新規事業担当者)など、自身の価値観をもとに、社会に対して何かを表現することに携わるすべての人にとって、心に響く作品だ。それは、夢を追い続けることの美しさと、その裏にある狂気を描いているからだ。

夢と狂気の王国 のギャラリー 1
夢と狂気の王国 のギャラリー 2

採点

総合

9.2 /10
没入
8.8
余韻
9.4
再見意向
9.2