観
物のレビュー
総合
結論
ペダルを一度踏むと世界が変わる。押されるのでなく、自分が軽くなるような不思議な感覚。
移動が「手段」でなく「体験」になる。20分の試乗で、ずっと移動って面白いと考えていた。
良かった
引っかかった
横浜・みなとみらいにあるYAMAHAの体験拠点。 Yamaha E-Ride Base, Yokohama。
そこで、eBikeの試乗体験をしてきた。
eBikeは、電動アシスト自転車ではなく、電動スポーツサイクル。 体験してみたら、その違いは一目瞭然だった。
跨った瞬間は普通のスポーツバイクと変わらない。 ところが、ペダルを一度踏み込むと、世界が変わった。
息を吸うように、スッと前に進む。
力を入れた感覚がほとんどないのに、身体がスーッと前に出る。 “押されてる”んじゃなくて、“勝手に自分が軽くなった”ような不思議な感覚。
これがめちゃくちゃ気持ちいい。
たぶん、普段の自転車で感じていた「重さ」とか「惰性」とか「負担」みたいなものが、一瞬で全部なくなったからだ。
走ったのは、ただのみなとみらいの街中。特別な道ではない。 でも、eBikeに乗ってると、見慣れた景色が少しだけ特別に見えてくる。
風が身体の横を通り抜けて、海の匂いがふわっと上がってくる。 カハラホテルのガラスに太陽が跳ね返ってきれいに光る。
なんていうか — — 「移動している自分」が気持ちいい。 目的地までの手段じゃなくて、“移動そのものが楽しい体験になる”という感覚だ。
乗っている間、ずっと軽い。どこまでも行けそうな気さえしてくる。 「ちょっと遠くまで行ってみようかな」と、そんなことを自然に思わせてくれる。
スタッフさんが話してくれたエピソードも印象的だった。 「70代の方がeBikeで箱根を越えて河口湖まで行って、着いたらマラソンして、またeBikeで帰ってきたんですよ」 でも、話としては妙に納得してしまった。“この軽さなら、たしかに行けそうだな”って。
良い体験は、だいたい“時間の長さ”じゃなくて、“感情の質”で決まるものだ。
今回のeBikeはまさにそれで、たった20分の試乗なのに、帰り道はずっと“移動って面白いかも”って考えていた。
クルマとも違うし、普通の自転車とも違うし、徒歩とも違う。 “移動の間に感じる気持ち”そのものを変えてくる乗り物だった。
できればどこか知らない町を走ってみたい。 20分だけでこれなんだから、1時間乗ったらどうなるんだろう。
YAMAHA、いいもの作るなぁ。
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