旅
観のレビュー
総合
結論
想像以上に面白かった。攻守の切り替えが暴力的に速く、現地でしか伝わらない「圧」がある。
ただし、とにかくうるさい。音で空白を埋める設計で、競技そのものの音は味わいにくい。
良かった
引っかかった
プロリーグができたのはだいぶ前から知っていたし、存在としてはずっと気になっていた。ただ正直に言えば、「いつか行こう」のまま時間だけが過ぎていた。で、今回ようやく重い腰を上げて行ってみた。
結論から言うと、想像以上に面白かった。
とにかくスピードが速い。展開が一瞬でひっくり返る。野球のように「間」を楽しむスポーツとは真逆で、気を抜いた瞬間に置いていかれる。サッカーに近いとも言えるけれど、それよりもさらに密度が高い。攻守の切り替えが暴力的なまでに速い。
何より面白かったのは、あのサイズ感だ。もちろんバスケが全くの未経験なわけではないけれど、プロスポーツとして見るのはまた違った景色だった。
大男たちが、あの狭いコートで、小さなボールを巡って身体をぶつけ合う。空中でぶつかり、落下し、すぐに走り出す。その繰り返し。オリンピックなど限られた時だけだがテレビで見たことはあった。けれど、それでは気づかなかった「圧」が、現地だとしっかりと伝わってくる。
現場で観ないと感じられないものがあると、思わされた瞬間が何度もあった。
一方で、感情が高揚すればするほど、別の違和感もあった。うるさい。とにかく、ずっとうるさい。プレーが止まるたびに爆音の音楽が鳴り、煽りの声が入り、観客のコールが重なる。
個人的には、バッシュと床が擦れる「キュッ」という音とか、ボールが弾む乾いた音とか、選手同士の声とか、そういう“競技そのものの音”をもっと味わえると思っていた。
でも実際は、音で空白を埋め尽くす設計になっている。静寂がほぼ存在しない。
それがエンタメとしては正しいのもわかる。会場の一体感をつくり、盛り上げる。しかし、ただ純粋に「スポーツを観る」という感覚とは、少し違った。この違和感が良いか悪いかはまだ判断がつかない。
ビジネス視点でみてみると、やっぱり野球はビジネスに向いているだとわかる。攻守が分かれ、間がある。その間に飲食が売れる。会話もできる。居酒屋的に楽しみながら、試合を眺められるから、知らない人も気軽に連れて行ける。
バスケは違う。バスケ好き、地元チームの応援という文脈では、しっかりエンタメになっていると思う。でも、純粋に競技として味わうには音が多すぎるし、会話を楽しむにも落ち着かない。このフォーマットを前提にすると、ここからビジネスを大きく拡張していくのは、なかなか難しそうだとも感じた。
次はTOYOTA ARENA TOKYOか、沖縄アリーナで観てみたい。
バスケ専用アリーナならまた違う体験になるのかもしれない。そのとき、印象がどう変わるのか。それはそれでちゃんと確かめたい。
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